thumb

中山テック 代表の中山です。

さて、皆様はExcelで請求書を作成したり平均の計算していると思います。

これらの作業を行っている際にぶつかる壁が「小数点」になります。

請求書では消費税10%とはいえ、1円の桁があれば小数点が必要になります。

中山テックのように割引が効く場合はパーセンテージで小数点が出てしまいます。

割り切れる数ならいいですが、そうでないケースが多いです。

そうすると小数点を

・切り捨て

・四捨五入

・切り上げ

といった計算が必要になりますが、状況によって使い分けたい方も多いでしょう。

今回は小数点の取り扱いについてお話いたします。

※Excel公式

blank

着目すべきは「消費税」になります。

¥253,333の消費税10%=¥25,333となり、少なくとも切り上げはされておらず

四捨五入または切り捨てされていることがわかります。

この数字では5未満の数値となるため、5以上となるよう修正してみます。

四捨五入

5分程度で作成した簡易請求書です(笑)

¥253,555の消費税10%=¥25,355.55となり、四捨五入されていることがわかります。

※25355.5の四捨五入は25356のため

ということは、初期値は四捨五入されてしまっていることが判明しました。

使い分け

初期値は四捨五入ということがわかったので、それで問題ない場合は何もせずでOKです。

しかし、消費税は「切り捨て」であることが多く、だからと言って決まりはありません。

中には切り上げている企業様もあるので、全ての方法をご紹介したいと思います。

小数点以下切り捨て(ROUNDDOWN関数)

上記請求書のExcel「消費税」の計算式は

H23 * 0.1

としております。

これは小計に0.1(10%)を掛け、消費税分のみを表示するようにしております。

しかし、請求書上1の桁が「5」ですので、0.1掛けしても小数点第1位が「5」となります。

デフォルトでは四捨五入となるので、切り捨てるにはどうすれば良いのかを下記に示します。

ROUNDDOWN(H23 * 0.1,0)

0を指定した場合、1の位に整えます(つまり小数点第1位を切り捨てる)

これを1に設定すると、小数点第2位を切り捨てる形となります。

※2位を切り捨てても1位が5なので、デフォルト「四捨五入」となってしまいます

上記を指定した場合の結果を下記に示します。

小数点以下切り上げ(ROUNDUP関数)

切り捨ての功で詳しく説明したので、ここでは命令のみ表示します。

ROUNDUP(H23 * 0.1,0)

四捨五入(ROUND関数)

純粋にROUNDで命令すると四捨五入してくれます。

引数の2つ目はROUNDDOWN、ROUNDUPと同じで0を指定すれば小数点第1位を四捨五入してくれます。

  • Excel関連記事(記事はまだまだ続きます)

合計を切り捨てる

合計が小数点表示されており、第3位を四捨五入した値となっております。

これを「小数点以下切り捨てを行ったうえで小数点表示をなくす」方法を伝授します。

赤枠の通り「ROUNDDOWN」関数を付与します。

そして、計算式の後ろに0を指定することで、小数点第1位が0になります。

無事小数点以下を切り捨てることが出来ました!

しかし、合計欄を見て頂くと小数点第2位まで「00」が並んでいます。

これでは請求書としては不十分となります。

では、小数点を消すやり方をご説明します。

数値→「小数点以下の桁数」を2→0に設定
無事小数点が表示されなくなり、請求書っぽくなりました

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回お話したのは

(1)ROUNDDOWN・・・小数点以下切り捨て

(2)ROUNDUP・・・小数点以下切り上げ

(3)ROUND・・・小数点以下四捨五入

ということです。

特に消費税は決まりがなく、四捨五入でも切り捨てでも問題ありません。

その時に上記のどれを使うか、事前にわかっていればやりやすいと思うので

是非参考にしてみてください!

※Excel関連ブログ

おすすめの記事