中山テック 代表の中山です。
さて、Twitterを確認していたところ2023年JRAレーシングカレンダーが
出たということでチェックしまして、気になった点を挙げていきたいと思います。
※具体的な変更点はJRA公式ホームページのこちらから確認できます
目次
JRAカレンダー
(12月27日追記)
有馬記念ファン投票と一緒に申し込んだJRAのカレンダーです。
無事当選しました!
ほぼ全員当選みたいですが
2023年度もご利益あるよう、自室に飾ります!
京都競馬場(淀)が再開
2023年4月22日、京都競馬場の改修工事が終わりを迎えるのでこけら落としとなります。
ちょうど天皇賞・春の前週、初重賞は「マイラーズカップ(GⅡ・芝1600m)」でした。
※京都競馬場改修中の様子もブログにしてますので是非チェックを!
昨年は京都で実施予定のGⅠレースが軒並み阪神で行われていたので嬉しいお知らせですね。
・天皇賞(春)
・秋華賞
・菊花賞
・エリザベス女王杯
・マイルチャンピオンシップ
菊花賞は毎年見に行ってたので、特に嬉しいお知らせとなります。
ただし、1月は中京で2月は阪神代替開催は昨年と同様です。
3日間開催
・1月7日(土)~1月10日(日)
※1月5日に金杯(GⅢ)があるので、1日開けて3日間開催があります。
・9月16日(土)~9月18日(月)
・10月7日(土)~10月9日(月)
の3回開催されます。
斤量
斤量の計算方法
オープンクラス以上は個別に基本重量が設定されており、そこから何kg減量するかが上記数字です。
※オープン以外は「3歳条件レース」の数値を参考
2021年、9月12日に行われたセントウルステークス(GⅡ・芝1200m)を例に取ります。
負担重量は3歳54kg、4歳以上56kgとし、牝馬は-2kgとなっております。
9月度の3歳は4歳以上より「-2kg」となっていて、上記表の9月「2」と一致します。
・3歳牡馬ピクシーナイト号→54kg
・3歳牝馬シゲルピンクルビー号→52kg(牝馬は2kg減)
4歳牡馬ラウダシオン号は同年京王杯スプリングS(GⅡ)を勝ったので+1kgの57kg。
2011年9月に行われたオールカマー(GⅡ・芝2200m)を例に取ると4歳以上が56kgとなっています。
上記表では2200m~の行と9月オープン以上を重ねると「3」と表記されています。
つまり、3歳馬の別定基準は53kgということになります。
実際、当時出走していた3歳馬マイネルラクリマ号は53kgで出走しています。
今回の斤量アップは凱旋門賞を見越したものと勝手に予測します。
最低斤量が変わります
オープン以上で48kg→49kgに、それ以外で49kg→50kgに変更となります。
障害の減量制度が変わります
勝利数によって変動します(免許取得から5年以内限定)。現在は
30勝以下→-3kg
31~50勝→-2kg
51~100勝→-1kg
と平地も障害も変わらずでしたが、障害のみ
10勝以下→-3kg
11~15勝→-2kg
16勝~20勝→-1kg
となりました。
イギリスと違って障害レースが少ない日本では5年間まるまる恩恵を受けることになります。
最多勝受賞の機種でも年間15勝~20勝位ですので、妥当な変更とも言えるのでしょう。
レース
レースについて気になる点を数点お話します。
ニュージーランドトロフィーGⅢ格下げ問題
4月第2週の土曜日、中山競馬場で開催される「ニュージーランドトロフィー(GⅡ・3歳限定芝1600m)」
レーティングが足りずGⅢに格下げするのでは?というお話がありましたが
2023年は無事GⅡで開催されます。
※レーティングとは競走馬の能力を示すものであり、重賞・オープン競争に付与されます。
簡単かどうかはわかりませんが、GⅠレースで勝つ・斤量重めで着差付けて勝利する、上位に食い込む。
そうするとより多くのレーティングが貰えると思って頂ければと思います。
つまり、ニュージーランドトロフィーは実績が乏しい馬のレースになりがちということになります。
2023年度に基準を下回った場合、翌年からGⅢ格下げもあるかもしれません。
紫苑ステークスGⅡ格上げ申請中
2023年1月19日、正式にGⅡに格上げが決定しました
9月2週目に中山競馬場で行われる紫苑ステークス(GⅢ・3歳牝馬限定1800m戦)が
GⅡ格上げ申請を行っているとレーシングカレンダーに記載がありました。
→Wikipediaを確認したら「2023年GⅡに格上げ」と記載があったので確定でしょうか?
このレースは10月の3歳牝馬限定最終戦「秋華賞」のトライアルレースとなります。
※2着まで優先出走権が貰えるので、賞金が足りない馬にはありがたいレース
確かに秋華賞で実績残している馬も多く
・2017年 優勝馬ディアドラは秋華賞で1着
・2018年 優勝馬ノームコアは秋華賞こそ出なかったものの、翌年のヴィクトリアマイルで優勝
・2021年 優勝馬ファインルージュは秋華賞2着に入り、翌年のヴィクトリアマイルでも2着に入ってます
・2022年 優勝馬スタニングローズは秋華賞で1着
2000(平成12)年にオープン特別として創設、2016年GⅢに格上げして2023年GⅡ格上げと
異例のスピードで出世(するかも)のレースとなります。今後に期待ですね。
札幌記念はGⅡのままです
毎年まことしやかに願われている札幌記念のGⅠ格上げ問題。残念ながらGⅠへの申請もなさそうです。
斤量も定量戦となっており(他阪神カップのみ)、他GⅡとは明らかに格が違います。
※定量戦とはジョッキーの体重+重しがすべての馬が一定であることを指します(牝馬は-2kgが定番)。
対する別定戦は獲得賞金や勝利数、獲得タイトルなどの条件によって負担重量が増減します。
例えば、56kgを基準として大きいレースや勝ち鞍が多い馬は57とか58kgとなったりします。
GⅠや2歳と3歳クラシックGⅡ・GⅢは定量が殆ど、それ以外は別定戦となっております。
ただし、札幌記念は例外的に定量戦(他には阪神カップ)となります。
1着賞金も7000万とGⅡでは破格であり、GⅠにすべきという声が色々な所から上がっておりました。
2024年南関東ダート3冠競争がすべてJRA交流となります
レーシングカレンダーに乗ってないこと、ちょっと気が早いので申し訳ないですが・・・
まず、現在行われている南関東3冠レースについてご紹介しますと
・羽田盃(大井競馬場開催 SⅠ・3歳限定1800m戦 1着賞金3500万円)
・東京ダービー(大井競馬場開催 SⅠ・3歳限定2000m戦 1着賞金5000万円)
・ジャパンダートダービー(大井競馬場開催JpnⅠ・3歳限定2000m戦 1着賞金6000万円)
となりますが、ジャパンダートダービーのみJRAとの交流レースとなっております。
2024年より下記に変わります
・羽田盃(大井競馬場開催 JpnⅠ・3歳限定1800m戦 1着賞金5000万円)
・東京ダービー(大井競馬場開催JpnⅠ・3歳限定2000m戦 1着賞金10000万(1億)円)
・新レース名に変更(大井競馬場開催 JpnⅠ・3歳限定2000m戦 1着賞金未定)
※新レース名は2冠目の「ダービー」が被るという懸念からでしょうか。
これにより、南関東とJRA勢でダート3冠を争うという図式が成り立ちます。
盛り上がるのは間違いないですが、南関勢の門戸が狭まる懸念も出ており、一筋縄では行かなそうです。
また、このことを鑑みて東京競馬場で開催されているユニコーンステークス(GⅢ・ダート1600m)の
開催時期が東京ダービーのトライアルとして変更が予定されているそうです。
南関勢のみ、(牝馬限定を除く)3歳限定のSⅠ中距離レースは川崎競馬場で行われる戸塚記念のみとなりそうです。
【2022年11月28日追記】
2024年(2歳の変更点は2023年)からの交流戦について発表がありました!
こちらのページも参照くだされ
・JDDは新名称「ジャパンダートクラシック」に決定しました!
10月上旬、大井競馬場開催JpnⅠ・3歳限定2000m戦 1着賞金7000万円
・ユニコーンステークスは6月中旬の東京ダービートライアルとして施行、1600m戦の別定→馬齢へと変更となります
・ブルーバードカップ→1月中旬、船橋競馬場開催 JpnⅢ・3歳限定1800m戦(別定)
・雲取賞→2月中旬、大井競馬場開催JpnⅢ・3歳限定1800m戦(別定)
・京浜杯→3月中旬、大井競馬場開催JpnⅡ・3歳限定1700m戦(定量)
・不来方賞→9月上旬、盛岡競馬場開催JpnⅡ・3歳限定2000m戦(定量)
・さきたま杯→6月中旬、浦和競馬場開催JpnⅠ・3歳以上1400m戦(定量)
・川崎記念→4月上旬に変更
・TCK女王杯→「兵庫女王杯」として大井から園田に変更、距離も1870mへ。開催時期も4月上旬
・マリーンカップ→3歳牝馬限定戦へ。実施時期も9月下旬、距離も1800mへ。
・クイーン賞→実施時期が2月上旬になることから、出走条件が4歳以上へ
・(NEW!)習志野きらっとスプリントがSⅠ⇒SⅡに
そして国際評価を高めるべく、2028年目処に「Jpn」の取りやめを目指しているそうです。
まとめ
個人的には紫苑ステークス格上げの件にはビックリしました。
GⅢに上がってまもないこともあり、流石に格上げするという意識が全くありませんでした。
逆に質の高い馬の出走傾向が顕著であることも証明されたので、数少ない中山のトライアルが
注目されるのは非常に嬉しいお知らせでもあります。
また、南関東3冠レースも2022年中盤辺りで発表があり、非常に驚いた記憶があります。
盛り上がるからいいと思いつつ、帝王賞のようにJRA勢7頭、南関2頭という
さみしいレースになる可能性も懸念として挙げておきたいところです。
また、下記競馬場レポートもよろしければご覧ください!